ximcoの部屋

主にフォントの配布場所に使う

作者の音MAD以外の趣味が反映されている音MAD特集

この記事は音MAD Advent Calendar2021に参加しています。

 

こんにちは。Ximcoです。

寒い日が続き、サミー・サミュエルソンなこの頃、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

 

過ごすと言えば、休暇に皆さんはどんなことをしていましたか?

やっぱり動画編集でしょうか? 恋人や家族、友達と過ごす日々でしょうか?

のんびりと疲れを癒すのもまた良いかもしれませんね。

それとも僕のように趣味に時間を費やす日々でしたでしょうか?(そんなことをしている場合ではない。)

 

趣味。世界にはさまざまな趣味があります。

同じニコニコ動画・音MAD好きの人たちの中でも、

「自分と同じ趣味の人、あんまいないな」

というものを持っている方も少なくないのではないでしょうか?

 

僕は思うのです。「持っている趣味に応じて見える世界も違うのだ」と。

例えば皆さん、この写真を見た時にどこに注目するでしょうか?

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僕なら……

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ここですね。「千」の大字である「阡」が書かれています。

 

僕の趣味は「文字」です。

文字コード表を眺めたり、フォントを作ったりすることが好きなんです。

すなわち、文字にズームインした生活を送っているというわけです。

これって、普段の動画制作にも影響を与えているのではないでしょうか?

 

例えば、僕の制作したこちらの動画。

www.nicovideo.jp

こちらの動画は、「動画に付けられたコメント」を元に着想を得て作りました。

普段から文字に着目した生活を送っているからこそ、このような着眼点に行きついたのかもしれませんね(だいぶ強引)

 

ということで、今日のブログでは

「作者の音MAD以外の趣味が反映されている音MAD」

を紹介していきたいと思います。(雑な導入、雑入(ぞうにゅう))

 

1.直接的に作者の趣味が組み込まれている例

 最初に紹介するのは、近年「スネ夫が自慢話をしている時に流れている曲」の音MADで時の人となったわたぴーさんです。

www.nicovideo.jp

 

 スネ夫に対する強烈な執着を見せるこの人ですが、音MAD制作以外の趣味をご存知でしょうか?

 実は彼、元々折り紙関係の動画を投稿していました。

www.nicovideo.jp

 

そこで今回紹介する動画がこちらです。

www.nicovideo.jp

 

こちらの動画では、動画内で直接オリジナルの折り紙を披露している様子が伺えます。

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 折り紙は空間的な変形を多く行うアートです。すなわちオリジナルの折り紙を折れるということは空間的な物体の配置に対して高いセンスを獲得しているということでもあると思います。

 

 実際に今回紹介した動画の中でも三次元的なアニメーションが行われるシーンが含まれており、折り紙で培ってきた空間的図形構成把握力が高いパフォーマンスを発揮していると考えられますね。まさにオリガミックアーキテクチャー。

en.wikipedia.org

 

2.やや間接的に作者の趣味が組み込まれている例

 次に紹介するのは、あの「ウ ン チ ー コ ン グ」でお馴染み、ばとじっぷさんです。(ユーザーページが消えていましたが、一応紹介の許可は取ってます)

 

 ばとじっぷさんの趣味と言えば勿論、大乱闘スマッシュブラザーズですよね。ウンチーコングシリーズでも熱いバトルを見せてくれました。

 

 さて大乱闘スマッシュブラザーズと言えばその魅力はどこにあるでしょう?

 

 格闘ゲームでありながら、「場外に出ると負け」という相撲のような独創的なルールがあることでしょうか? 

 はたまた、気軽に4人対戦ができることで、友達との楽しい時間をより豊かにしてくれることでしょうか?

 

 確かにそういったことも魅力の一つだとは思いますが、僕はやはり、大乱闘スマッシュブラザーズの魅力と言えば「異なる世界観のキャラクターたちが一つの場に集まることで生まれる”ごった煮感”」だと認識しています。

 

 そして今回紹介する動画がこちら。

 

www.nicovideo.jp

 

まごう事なきごった煮感。

 

3.割と間接的に作者の趣味が組み込まれている例

最後に紹介するのは僕のニコメドDJMの時の相方、雨天雨衣さんです。

音MAD的には柴又リレー合作の音声MIX担当で活躍されています。

www.nicovideo.jp

 

雨天さんからはTwitterで直接趣味を教えていただきました。

・散歩

・日本の名字調べ

アナログゲーム/ボードゲーム

マウスポインタ作り

が趣味とのことでした。今回は特に「散歩」に着目したいと思います。

 

 実は僕も散歩は割と好きで、ストレス解消によく某都内のデカい公園に行ったりしているのですが、散歩の良いところと言えば何でしょう? 恐らく次のような点が挙げられると思います。

  • 目まぐるしく変わる日常から身を置いて、ゆったりとした気分を味わえる
  • けれど少しずつ変わっていく景色を見ることで、適度に変化のある時間を過ごすことができる。
  • 偶然の出会いもアリ。
  • これはアリ。→🐜
  • ヒアリ・アカカミアリにご注意ください - 千葉県
  • ところで、脳内に思いついたワードをどんどん並べていくのって「偶然の出会い」感あって良くないですか? 僕は好きです。

特に最初の二つは散歩の一番いいところだと思います。

 

 人間、インプットする情報量が適切でないと疲れてしまうものです。インターネットが普及したこの現代。どこか機械的で無機質な、情報量過多あるいは過少な毎日の調節として、適度な複雑性をもった、少しずつ変わりゆく現実の風景を眺めることこそが現代社会に必要な時間なのかもしれませんね。

 

 さて、今回紹介する動画はこちらです。

www.nicovideo.jp

 

 この動画の特徴として、複数のシーンごとに使われている素材はあまり変化していないのにもかかわらず、各オブジェクトの位置関係などの動画の構成が変化することによってジンワリと移ろいゆく雰囲気が現れていると思います。

 

 私的オールスターでは(僕のように)情報量過多のものや、逆に構成に変化のないものも多いので、基本的にはめちゃくちゃアグレッシブでアドレナリンを刺激してくる作風か、対照的に無機質なものか、といったものが多いのですが、こちらの動画はシーンの変化によって生まれる情報量が適切で、より現実空間の景色の変化に近いのではないかと考えました。

 

 こうした適切な情報量を自然と提示できるのも、普段様々な物理世界の風景を目にしていることによって身に付けられた感覚なのかもしれませんね。

 

最後に

 さて、このように趣味の違いによって表層的な表現の違いから、その趣味によって獲得される感覚や能力がもたらす表現への影響が見られましたね。このように、一見関係ない行動にもその人がそれまでにしてきたこととの相関があることが分かると思います。

 

 また、当然ながら人間は一人に付き一つだけの趣味を持っているとは限らないので、複数の趣味があなたの表現技法に影響を及ぼしていることでしょう。

 

 皆さんはどのような趣味をお持ちでしょうか? きっと、人の数だけ様々な趣味の組み合わせがあることで、多様性に富んだ表現の方法が生まれているのだと思います。

 

 僕は文化的な多様性が担保されている社会こそが幸福な社会だと思っています。単一の色に染まった景色よりも、複雑でカラフルな景色の方が心地いいでしょう?

 

 ですから皆さんが様々な自分の趣味を活かせる世界の実現・保全を心から願っています。

 

 まぁ、ゴチャゴチャとそれっぽいことを言っていますが、要は

「自分らしさをどんどん開拓していこぜ」

 ってことっすね。

 

 では皆さん、ごきげんよう。(アリーヴェ帰ルチ)